2013年4月19日金曜日

恋ぞつもりて


淵となりぬる

はい、百人一首13番 陽成院の句ですね。
もちろんこれが正しい読み方だけど、僕の実家(正確には父)は違います。


恋ぞつもりて フチにベッタリ


はい、ベッタリです。
タイトルから甘いエピソードを期待してこられた方、すみませんでした。
完全にウンコです。どうもすみません。

子供の頃正月なんかに家族で百人一首をやると、父の得意札なのか毎回これを即座に取り、
「よしっフチにベッタリ」
とわざわざ口に出して得意げな表情をしていました。
そして今年の正月、久々にやろうと僕が家族を誘って百人一首をしたときもフチにベッタリは健在でした。さすがです。



ちなみに父の得意札は他にもいくつかあり、

「ちぎりきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波こさじとは」
→父「末のまっちゃん」
誰だよ

「嘆けとて 月やはものを 思はする かこち顔なる わが涙かな」
→父「かこち坊主」
坊主ってなんだよ

「白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける」
→父「玉ぞパッチリ」
意味がわかりません



いったいどんな覚え方をしていたのか謎ですが、僕も「みっちゃん乱れ染め」とか「月見ワーガー(バーガー)1つ」とか意味不明な覚え方をしていたので人の事は言えませんでした。
ただ父の語感のパンチ力には及ばない。

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